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本と活字の不安定で儚いうたかたの日々を書き記して、ゆくのです。
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二日前に来い
ホウ酸も溶け残るくらいの満員電車の中ってカバンが宙に浮くくらいなものですから本も読めないわけですが、しょうがないなぁ…と思って、目だけ見回すとそれこそ目の前でこの混んでいる中、自分だけのスペースをカバンと肘とで必死にコシラえながらメールを打っている中年がいる。
で、コノヤローと思ってヌスミ読んだらすごく残念な感じだったので、さっそく現地から報告させていたただきます。みなさん、一緒に嘆いてください。

縁ナシ眼鏡、40代後半。肩からかける縦長かばん、強気ではないが市民の陳情には「前例がない」とか撥ね付けそうなオーラと…まさに市役所の小役人タイプ!そうかそうかそんなに見てほしいのか。
よっこいせ、と。

「今電車に乗ったよ」

嗚呼、父か。父だったのか。見れば左手の薬指には鈍く光る10円玉を鋳潰して再作成したようなチンケな指輪が。
そうだね。妻子が待ってるもんね。それじゃぁこの無茶な混み具合の中で人に迷惑かけながらでもメールを打ちたくな、る、よ、ね!(ボクは絶対打たんが)。

「酔わせてしまったかな?」

!?!?!? よく見りゃ「今電車・・・」を打ち終わった後、書き出し部分を数行改行している。どうやら電車は〆言葉らしい。善良なパパじゃないようだね。

「酔った君を一人にしてよかったのか今でも気にしているよ」

だったら今すぐ走る電車から飛び降りるか、次の駅でタクシーに飛び乗って迎えに行け。どうせそんな根性ないだろうが。

「僕の都合ばかりを押し付けてしまったね。ごめん。でも楽しかったね。趣味が合うって言うのかな。これって何だろう」

どうやらこの加齢臭は反省しているような感想を口実に、また誘おうとしているらしい。ふてぇ野郎だ。「何だろう」って何だ。こっちが聞きてぇよ。バカ。もう一昨日来やがれってやつですが、言い直そう。一昨日も来るな。
・・・と一頻り興奮していたわけですが、こういった三文小説の主人公みたいなやつ、本当にいるんですね。

ヨタ話 / comments(0) / - / ぱんた /
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